室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
不定期刊 第13号
2001年4月27日発行
発行:室見川の野鳥

愛宕の山は鷺の山!--アオサギの雛が見られました

アオサギの親子

室見川の河口近くに愛宕山はあります。山頂には愛宕神社があり、多くの参拝客を集めますが、現在はサギ山となり、多くのサギ達が繁殖しています。
 国道202号線の方から愛宕神社の参道(車道)を上がっていくと、お店がある広場の手前左側からサギ山が見渡せます。アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギの5種類のサギが新緑の谷間のそこここに、巣を作っています。その数はゆうに200羽は越えていると思いますが、すべてを見渡せる場所がないので、もっと多いかも知れません。
 「クワー」「ゴァー」など様々な鳴き声に混じって、嘴の当たる音でしょうが常にカチカチという音が聞こえてきます。そんな中を餌や、巣材を加えた親サギ達の飛ぶ姿も見られます。すぐ横で都市高速道路の工事が行われているとは思えない風景です。

チュウサギが飾り羽を広げて

アオサギの雛の姿が見られました。
 アオサギの雛は既にかえっており、いくつもの巣の中で親鳥と一緒の所が見られました。かえってからどれくらいたった雛かわかりませんが、頭がぼさぼさでやんちゃそうな顔つきです。それでも一目でアオサギとわかります。
 
チュウサギの美しい飾り羽を広げる姿が見られました。
 これは求愛のデモンストレーションでしょうか?何度も繰り替えしていました。チュウサギは個体数が少ないせいか、観察しているあいだには相手は現われませんでした。

ゴイサギも足がピンクに染まっています。

ダイサギの交尾

ゴイサギは足が婚姻色で、濃いピンクに染まっています。
 ゴイサギは葉影に隠れるように多くの姿が見られました。足同様、あの赤い目も、普段より赤くなっていました。白い飾り羽もピンとしていました。
 
ダイサギの交尾が見られました。
 観察を初めてすぐ、ダイサギが交尾を始めました。不安定な樹上の巣の上で、非常に不安定に交尾していました。オスは翼を広げてバランスを取るようにしていましたが、前につんのめりそうでした。