室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
不定期刊 第6号
2001年3月23日発行
発行:室見川の野鳥

桜 - 22日福岡で開花宣言がでました。

室見川沿いには桜の木が植えられているところが沢山あり、満開ともなると休日は多くの花見客がくりだします。
 開花宣言は出ましたが、室住団地横の土手の桜並木では咲いている花はポツリポツリといったところです。蕾はピンク色にぽっちゃりと膨らんでいますから、来週中には満開になるのかも知れません。
 この桜並木には以外と多くの野鳥がやってきます。冬の間もモズやメジロ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ツグミ、シロハラ、ムクドリなどが翼を休めていました。葉を落とした枝だと、野鳥を発見しやすく、観察しやすいのですが、やはり花や葉があるのないのでは、華やかさが違ってきます。
 今日はいつも薮をちょこまかしているアオジが、桜の枝に止まりのんびりとしていました。何処で黄色い花粉を付けてきたのかヒヨドリも、いつものせわしなさを忘れたように、のんびりと枝に止まっていました。コゲラも桜の枝に取り付いて、穴を開けては餌となる虫を探している姿を見せていました。
 これからしばらくは桜の花の密を吸いにくるメジロやヒヨドリの姿が目につくことでしょう。うす紅色の桜に花の中の緑色のメジロの姿は、とても綺麗に見えます。花が散り、葉が茂り出すと野鳥が探しにくくなります。桜と野鳥。今しかない取り合わせの楽しいシーズンとなります。桜を愛でるだけではなく、野鳥を探してみるのも、楽しいのではないでしょうか。
 気温も上がり、カモやカモメ類の姿がめっきり少なくなり、あれだけ賑やかだった水面がひっそりしてきました。冬鳥が北へ去り、夏鳥達がやってきます。夏の水辺の主、オオヨシキリが五月蝿いくらいさえずり出す頃まで、水辺はしばらくカワセミやバン、サギ類などの留鳥だけになります。
 春本番はもうすぐです。

ソメイヨシノ(3月23日室住団地横にて撮影)

アオジ♀が桜の枝に止まりました。

ヒヨドリは常連客です。