室見川のポイント
室見川河口部
■室見川河口部について
湾口周辺から室見新橋をここでは河口部とします。潮の干満の影響を受ける部分です。
室見川河口部室見川の河口部は、両岸に整備された人口海浜があり、海遊びなど市民の憩いの場となっています。特にシーサイドももちは福岡タワー、マリゾン、市立博物館、福岡ドームなど観光スポットしても人気が高いところです。
マリゾンからは海の中道行きの高速艇が出ており、姪の浜渡船場からは能古島行のフェリーが出ています。
河口部は干潮時には愛宕大橋と湾口の中間まで干潟が出るため、潮干狩りや、ゴカイ取り等の人々で賑わいます。
室見川筑肥橋のたもとには、春になるとシロウオの簗が仕掛けられ、福岡の春の風物詩シロウオ漁が行われます。
室見橋から上流両岸には室見川河畔公園となっており、ジョギングやウォーキングを楽しむ人で一日中賑わいます。
■アクセス
河口周辺を見るにはマリナタウン海浜公園に車を止めて回るのが便利。
又は地下鉄室見駅で下車し、東岸を上流に歩くのも。

※上の地図をクリックすると、大きな地図が別ウインドウで開きます。

■河口

愛宕大橋から博多湾までのポイントで、干潮時は干潟が広がり、西岸は岩場が露出します。
冬季にはカモ類の絶好の探鳥ポイントで、カンムリカイツブリ、ホシハジロ、ススガモの群れが見られ、オナガガモ、カワウ、カモメ類もいます。ホオジロガモ、ビロードキンクロ等も見られたことがありますので、要注意ポイントです。
夏季にはコアジサシが見られることがあるくらい。ウミネコ、イソヒヨドリ、アオサギなどは通年見られます。
午前中は東岸、午後は西岸の愛宕浜東緑地からが見やすいのですが、カモ類は西岸よりが多いようです。
【駐車スペース】なし。
【トイレ】なし。

愛宕大橋より河口西岸を望む。

■マリナタウン海浜公園

シーサイドももち同様の人工海浜です。
冬場は海中の堤防にカモメ類、カワウが沢山翼を休めています。堤防までの海の中ではハジロカイツブリやカンムリカイツブリが見られます。
砂浜には風の強い日など、シロチドリやイソシギが風を避けて、砂の窪みに休んでいることがあります。
背後の松林ではシロハラを見たことがあります。
夏季はコアジサシが見られる事があるくらい。ウミネコは通年見ることが出来ます。
トイレも駐車場もあるので河口部の探鳥には便利。
【駐車スペース】あり。7:30〜19:00
【トイレ】あり。

海浜公園より能古島を望む。

■シーサイドももち海浜公園

中央にマリゾンを控えた人工海浜です。
人が多いのであまり鳥はいませんが、冬季ホオジロガモが堤防内に入っているのを見たことがあります。湾を見渡せば、カンムリカイツブリ、ホシハジロ、ススガモの群れが見られます。
【駐車スペース】有料。
【トイレ】あり。

マリナタウン川より河口を挟んでももちを望む。

■愛宕周辺

愛宕大橋より上流側で室見川は金屑川と合流します。室見川西岸が愛宕地区で、樹木に囲まれた標高60mの愛宕山があり、頂上には愛宕神社があります。マリナタウンの埋め立て、都市高速道路の開通とkqあんきょうは急変しています。
合流地点付近は、干潮で干潟が広がりますが、室見川西岸の愛宕のマンション裏にある砂州は、満潮でも沈まず、野鳥の休憩所になっています(ゴミも多いですが)。
春と秋のシギチの渡り時期には、砂州周辺から室見橋にかけてでキアシシギやチュウシャクシギが見られます。
冬季はオナガガモが100羽近く越冬し、キンクロハジロ、マガモも見られます。
南側の水道鏡には、カモメ類、カワウなどが良く止まります。

愛宕大橋より金屑川合流点、愛宕砂州を望む。

西側のある愛宕山は、愛宕神社が山頂にあり、正月や七五三時期には多くの人で賑わいます。
春や秋の渡り時期には、渡りの途中の小鳥が見られるようです。
春から夏にかけては、神社の東側の谷にサギ山があり、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、ゴイサギが参道から見られます。
【駐車スペース】愛宕神社にあり。
【トイレ】愛宕神社境内にあり

■室見川河畔公園

地下鉄室見駅を下りて西に向かうと直ぐに室見橋になり、そこから南側両岸に河川敷がずっと続き、そこが室見川河畔公園になっています。室見川筑肥橋から室見団地横にかけては干潮時に大きく砂州が広がり、潮干狩りや釣り餌をとる人の姿が見られます。2月にはシロウオ漁の梁が仕掛けられて、西岸に料理屋が建ちます。
冬場はユリカモメなどのカモメ類が多く見られ、シロウオ漁の梁に止まる姿が楽しめます。また、ヒドリガモ等のカモ類が多く見られ、歩道で休んでいることがあります。
【駐車スペース】なし。
【トイレ】東岸、室見川筑肥橋付近にトイレがあります。

筑肥室見橋より下流室見橋を望む。

■室見新橋堰

室見新橋上流にある堰で、河口からの塩水はせき止められて、ここより上流には塩水は混じりません。堰の西には室見取水場になっています。
通年セキレイ類、サギ類等が見られます。室見川で見たカワセミは、この地点が一番下流でした。秋から冬にかけてはヒドリガモを中心にカモ類が見られ、ウミアイサやヨシガモも見られたことがあります。
堰上流東岸には芦原があり、冬から春にかけてはアオジがよく見られ、その周辺の水面ではバンやオオバンの姿もよく見られます。
室見川でオオバンを見るのはこの地点だけのようです。
【駐車スペース】なし。
【トイレ】南側の小田部小学校横の冒険広場にあり。

室見新橋より堰を望む。